昇進とその対価

2018⁄10⁄13(土) 00:00
最近の小学生の「なりたい夢」の中で「YouTuber」が上位に位置しているということを目にしました。

私の若いころはまだ一種「古典的」な「野球選手」だとか「アイドル」だとか「研究者」
みたいなものが並んでいたことを考えると 同じ分野に「いかにも」な語が出てくると
「時代も変わったなぁ」と一種老人じみた感想を抱いてしまうものです。

ただ 古典的なそれらと違って「YouTuber」というのはおそらく覚悟さえあれば
「なってしまうこと」自体は難しくはない、のだと思います。

ただし それが「皆に評価される」そして「それで生きていくことができるのか」という点に
絞って考えるのであれば それも「古典的」な諸々の夢と比べて
そん色ないようなものなんだろうな――それこそHIKAKINのような――とは思います。

私がちょいちょい見させてもらっていた俗に言うYouTuberの中に
現在兼業中で近々動画投稿で糧を取ろう、などと考えていた方が二組いらっしゃいました。

――が、そのうち片方はシステムの不具合なのか何なのか
傍から見ている限りでは原因は定かではないのですが「これで生きていこうと考えると多大な不安が残る」
出来事に(おそらく本人に問題発生のトリガーなく)遭遇し、その夢を半ば断念。

専業YouTuberになるどころか活動停止してしまう、などという事件がありました。

残念であるか、と言われたらその答えについては間違いなくYesなのですが
外野の人間としてはその決断に対して―ー生きていくためにはそれなりの収入は必須ですし――
当然文句など言えたことではありませんし、結構大物な方でしたし
積み上げてきたものも当然あったであろう、さぞ無念であっただろう、とも思います。

まぁ その人自身は最近(この四月だったか?)昇進した、などという話もありましたし
地位が上がったことによってもともとのお仕事のほうで与えられるプレッシャーというものも
相応に上がり、ゆえに動画投稿活動との両立が難しくなった、という展開が
外野から見ても割と明らかになっている、ように見えるのですが。

――その話から半年で先ほどのような話を見てみると
昇進、というのは自分の思っている以上に大きなリスクを伴うものなのだろうなと。

そして――あくまでも私の想像も多分に含みますが――その人のアイデンティティを
容易に飲み込んでしまうようなリスクも併せ持っているのだろうと思いました。

――今の私にはそのリスクを負ってまで今より多い稼ぎが欲しい、という動機があるかといわれれば
……あまり積極的になれないですね。 正直なところ。

この辺見ながら 「自分のなりたいものになること」の難しさと
「自らの出世欲」に関する今の意見を再認識した次第であります。

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